学内コンテスト OKDC
1年間の集大成となる
きものコンテスト
学生自らデザインをし、染色・縫製・コーディネート・着付けまでを全て自分の手で作り上げました。
1年生は型染めを用いた単衣長着。2年生はろうけつ染めを用いた名古屋帯と引き染めを用いた袷長着。専攻科は友禅染めを用いた袷長着や引き振袖、打ち掛けを制作。
各自が作品テーマ・コンセプトを自由に設定し、デザインに合わせてコーディネートや着付けを行いました。
個性豊かな作品をどうぞご覧くださいませ。
2024 大賞・優秀賞
OKDC大賞
「蚕」
加藤 茉紘さん / きもの専攻科
ただ桑を食みひたすらに糸を吐く。改良を重ねられた蚕蛾は白く儚く、美しい。
桑の葉、繭、蚕蛾のサイクルを友禅染で描きました。
数千の繭からなる一反を手に取って、今日もまたひとつ針を進めます。
専攻科 優秀賞
「間(あわい)」
山場 美李亜さん / きもの専攻科
江戸時代の芸術、春画。
あえて花嫁衣裳である打掛に落とし込むことで官能的な美しさと艶めかしさを描きました。
荒波の中の逢瀬は出会いか別れか、はたまた夢か現か。
関係の不安定さを煙霞の漂いで表現しています。
2年生 優秀賞
「Andrà tutto bene」
福嶋 俊介さん / きもの科2年
イタリア語で”きっと、すべてうまくいく”コロナ禍にイタリアで互いを励ますため流行した言葉。
この言葉に感銘を受け、相手に注ぐ気持ち、注がれる幸福を表現しました。
着物と帯は温かさのある地色にしました。
1年生 優秀賞
「烏輪遍照」
小池 穂乃香さん / きもの科1年
八咫烏は古来より、太陽の化身や導きの神とされてきました。
そして青色には悲しみ、夜だけでなく、未来、幸福の意味もあります。
陽射し届かぬ孤独な夜も、遍く世界、邁く未来を照らし導く八咫烏を自身に宿して。
受賞作品はショーでもお披露目。是非映像も合わせてご覧ください。
2024 佳作
左から、大田さん、海谷さん、鈴木さん、関谷さん、守屋さん、半泊さんの作品
専攻科 佳作
「トリップ」
鈴木 あゆみさん / きもの専攻科
きのこの毒で幻覚を見ているような作品にしました。
きのこ自体は一見危険が無さそうに見せるため淡めの色を使い、うねうね模様は喧嘩しそうな濃い色を使い、気分が悪くなりそうなサイケデリック模様を意識しました。
「無情」
関谷 怜南さん / きもの専攻科
移り気、冷淡、謙虚、強い愛情、品種や色によって様々な花言葉をもつ紫陽花。
落ち着いた地色の中で雨や流水・紫陽花の色味が華やかにも感じる、何処か不思議で神秘的な作品に仕上げました。
2年生 佳作
「龍神」
半泊 飛鳥さん / きもの科2年
八百万の神という言葉がある通り、日本には多くの神が存在します。
その中でも古くから人々に愛され、崇拝される龍神をモチーフにしました。
龍神が住まう山。頂には龍神が祀られた社。満月の夜、龍の影が現れる。
「甘い誘惑」
守屋 咲希さん / きもの科2年
吸い込まれそうな甘いチョコレートの海に飛び込む甘酸っぱいいちご。
とろけるチョコレートを見ると、つい食べたくなってしまう。
着物を染めた際に溜まった染料がチョコレートに見えたところから着想を得ました。
1年生 佳作
「Glorious Wasp」
大田 日和さん / きもの科1年
麗しきアシナガバチの女王は羽を広げ、手下を従え華麗に飛ぶ。
揺れる長い脚、黄色からオレンジに輝く臀部は色気漂い、私はその優雅な佇まいに思わず息を飲む。
彼女の美しさに魅了された時にはもう…
「ザクロ」
海谷 紫音さん / きもの科1年
果実の中にルビーのような赤い種が詰まっていることから子孫繁栄や子宝の象徴とされ、古くから女性の味方といわれてきたザクロですが、一方で果皮や根皮に含まれる猛毒に苦しめられてしまう二面性を表現しました。
学びの詳細はこちら
1・2年次[2年制]
きもの科
織田きものを
オープンキャンパスで
体験しよう!
和小物作りや
着付に挑戦します!