2022年2月5日(土) 織田学園ホールにて催された『Oda Fashion Design Competition』の入賞作品を発表します。
身につけた確かな基礎技術と応用力を作品に落とし込み、自分のコンセプト、イメージを実物作品として創り上げました。

■OFDC大賞

きもの専攻科　麿山 尚子
[私立 京華商業高等学校出身]

テーマ「無の生彩」
一色が織り成す無限の表現力。
着想は千年以上の歴史を持つ伝統画法、水墨画。
創造性と生命力をテーマにデザインし、伝統技法との融合を表現しました。

 

■審査員奨励賞

きもの専攻科　 山口 茉名果
[名古屋市立 桜台高等学校出身]

テーマ「Gatsby Party」
映画『The Great Gatsby』のパーティーシーンを水彩画の世界観へ落としこみました。
ぼかし染めで水彩画の柔らかさを、金銀彩を使いパーティーの華やかさを表現しました。

 

■優秀賞

きもの科2年　田渕 真佑子
[神奈川県立 元石川高等学校出身]

テーマ「化酒除」
酒から化けた厄除け鯰。
下前の徳利から溢れ出る酒。
踊るような鯰のひげで若い躍動を表現しました。
成人をイメージした振袖です。

■特別賞

きもの科2年　安田 瑠波
[神奈川県立 元石川高等学校出身]

テーマ「ハイカラ浪漫」
文明開化を経て激動の時代を迎えた大正。
ハイカラな街並みと冨士や桜、異なる2つの文化が織り成す特別な雰囲気をご堪能ください。

 

■入選作品一覧 ※エントリーNo.順

きもの専攻科　村井 かな
[私立 さくら国際高等学校出身]

テーマ「日輪の龍」
仏教において最も神聖であるとされる蓮の花。
天上の花とも呼ばれる清らかな蓮は決して泥に染まらず、ただ美しく咲くのみ。
日輪降り注ぐ天界にて、天翔ける龍が見つめる先は。

 

きもの科2年　吉村 南美
[私立 翔洋学園高等学校出身]

テーマ「紫陽花」
紫陽花を身頃と袖一面にデザインし、ろうけつ染めで製作しました。
花びらを1枚ずつ異なる色で染めたことと、右裾に隠れているカタツムリがポイントです。

 

きもの科2年　山本 菜奈香
[新潟県立 小出高等学校出身]

テーマ「くらげ」
ゼラチン質で透明な体を流れにまかせ海の中を漂うくらげは見る人に癒しを与えます。
この作品を見て日々の繁忙を忘れ、一時の安らぎを感じてほしいとデザインしました。

 

きもの科2年　木口 桜
[東京都立 八王子拓真高等学校出身]

テーマ「扉の先」
辿り着いた先の教会。
青い月夜に照らされ煌びやかに、どこか怪しい雰囲気を放つそのステンドグラスは人々を魅了していく。
救済を求め、また1人扉の先へ誘われていく。

 

きもの専攻科　山田 夏葵
[神奈川県立 西湘高等学校出身]

テーマ「青空の下 煙に燻されたかった」
朝採れのフレッシュ野菜と肉々しい肉。ホタテもジュワッと網の上で躍らせて。
パキッ、フーフー、じゅわ～と広がる素材のうまみを鼻から全身で感じる。プシュッとゴクゴク。

 

きもの専攻科　冨永 彩瑛
[茨城県立 水戸第三高等学校出身]

テーマ「妖怪の宴」
深い闇から舞い出づる妖怪たちの息遣い。
酒の肴は数あれど踊り狂えばこともなし。災いも苦しみ笑いとばす業の深さは可笑しけり。
今日もどこかで開かれる常しえの宴は続く。

 

きもの専攻科　酒井 萌香
[埼玉県立 松山女子高等学校出身]

テーマ「グリム童話」
誰もが１度は読んだことがあるおとぎ話。
お菓子の家に巨大な豆の木、音楽隊の動物達。主役は赤い頭巾の女の子。
ここは、たくさんのグリム童話が繋がった不思議な世界。

 

きもの科2年　佐藤 千明
[岩手県立 盛岡北高等学校出身]

テーマ「嵐神須佐之男」
様々な困難が立ちはだかるこの時代。祈るだけでは何も変わりません。
荒波と竜に勇敢に挑む須佐之男の如く、困難に立ち向かい未来を切り開いていく現代社会を表現しました。

 

受賞された皆さん、おめでとうございます！