「きもの」と資格について
日本では一般的に「資格を保持しているか」という点を重視する傾向にありますが、きものを職業として扱う時に絶対に必要な資格というものはありません。
例えば「着付け」に関してですが、そもそも「着付け」とは、着物を着ること。
昔から日本人が着ていたもので、その点では当然ながら元々資格は必要ありません。
今皆さんが毎朝洋服を着ることに資格なんて無いのと同じなのです。
同様に、人に着せてあげることや着方を教えることにも資格は必要ありません。
たくさんある着付けに関する資格は、そのほとんどが大手の着付け教室が独自に発行しているものであり、織田きもの専門学校でも「織田着付け認定試験」を実施しています。
本校の認定試験では「一定時間内に、正しく、綺麗に」着ること、着せることを評価します。
また、「和裁」に関しても、特に国家資格があるわけではありません。
そこで、身についた技術のレベルを測るために「和裁検定」(東京商工会議所主催)、「和裁技術検定」(日本ファッション教育振興協会)が実施されており、その各級に合格することにより自分のおおよその技術力を証明することができます。
本校では授業の進度に応じて、これらの検定試験のより高度な級に合格することを目標としています。
本校の資格・検定取得に対する取り組み
前述のとおり、着物に関する検定には【着付けに関する資格】と【仕立て(和裁)に関する資格】とがあります。
着付けは比較的気軽に習える教室が多いため、自分で着られるレベルの技術を身につけた人も多いですが、一方で和裁技術を用いて着物を仕立てることができる人は年々減っています。
このことから、和裁の検定に合格することは、自分の価値をひとつ上げてくれる資格といえます。
東京商工会議所の和裁検定には1級から4級までがあり、織田きもの専門学校では全員が3級・4級に合格できるよう集中して授業を行います。
また、一般社団法人全日本きもの振興会は「きもの文化検定」というきものの文化そのものに対する検定を行っています。
きものを中心として和文化を学び、知ることで、もっときものに親しむことが目的だとされています。
いずれの検定資格も法的に定められたものではないため、資格を所持しているから何ができる、というところよりも、自身の力を測るという意味合いが強いもと言えるでしょう。
織田きもの専門学校では……
織田きもの専門学校は、着付けはもちろんのこと、反物から着物を縫い上げることのできる和裁技術を習得すると同時に、所定のカリキュラムを通じて各検定試験への対策も整えていきます。結果、毎年多くの学生が高い合格率でいくつもの検定資格を取得しています。